予防接種

プレベナーⓇ:小児用7価肺炎球菌ワクチン(保護者説明文)


肺炎球菌による感染症

 肺炎球菌は文字どおり、肺炎の原因になる細菌ですが、子どもの多くが鼻の奥などに保菌していて、ときに抵抗力に打ち勝って体に入り込んでくることで病気を引き起こします。
耳で感染症をおこすと「中耳炎」に、血の中に入りこんで「菌血症」に、脳を覆っている髄膜の中に入りこんで「細菌性髄膜炎」を発症します。(細菌がいなはずのところに入り込んだときは重症で、侵襲性肺炎球菌感染症といいます)これらの感染症は、もちろんほかの細菌が原因でおこることもありますが、菌血症では80%(1番目)、肺炎では30%(1番目)、細菌性髄膜炎では20-30%(2番目)、細菌性の中耳炎の場合は30%(2番目)が、肺炎球菌が原因となっています。


(1)ワクチンの効果

 肺炎球菌は表面を覆う膜(莢膜)の違いにより、多くの種類に分類されています。プレベナーはそれらの中の7種の肺炎球菌に効果があります。この7種類で、原因となった肺炎球菌の多くをカバーしています(侵襲性肺炎球菌感染症の70~80%、急性中耳炎の約60%)。薬の効きにくい耐性株による感染症に関してはカバー率がさらに高くなっています。(侵襲性肺炎球菌感染症の約90%、急性中耳炎の約80%)また、WHO(世界保健機関)は、すべての地域の子供に接種をすすめており、プレベナーを定期接種している国では細菌性髄膜炎などの侵襲性肺炎球菌感染症の発症率が98%下がったと報告されています。


(2)ワクチンの副反応

 日本での臨床試験では、発赤や腫れ・しこりなどの接種部位の変化は7-8割で見られ、発熱は20%でした。ほとんどの副反応は接種後2日後までに起こり、接種を重ねても発現率は変わりませんでした。本剤は、製造工程でヨーロッパ及びアメリカ産ウシ由来の成分を使用しているので、伝達性海綿状脳症(いわゆる、ウシBSE)の感染の可能性がゼロとは言えませんが、極めて低い可能性と考えられます。


(3)接種スケジュール

 重たい肺炎球菌感染症のおきやすい年齢を考えて、2ヶ月齢から5歳未満が公費負担で無料です。(添付文書上は9歳以下まで接種可能)また、DPT三混やHibワクチンなどと、同時に接種することが出来ます。まとめて接種することで、副反応が起こりやすくなったり、ワクチンの効き目が減ってしまったりすることはありません。


(4)副反応がおこった場合の対応

発熱、接種場所の発赤・腫脹(はれ)・硬結(しこり)などは、通常数日以内に自然に治るので心配する必要はありませんが、接種局所のひどい腫れ、高熱、引きつけなどの症状があったら、医師の診察を受けてください。


(5)「独立行政法人医薬品医療機器総合機構法」による救済制度

 任意接種のワクチンを受けて健康被害が生じたと認定された場合は、独立行政法人医薬品医療機器総合機構法による救済制度の対象になります。


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