「小児科医」ってどんな医者?

“先生んちでは、おとなも診てくれるんかい?(上州弁で)”への逆説的な回答―


現在行われている新研修医制度とは異なる、1990年ころの私自身の研修制度では、医学部を卒業してすぐに小児科医局(現在は“医会”と表現)に入局しました。その後、いくつかの関連病院の小児科勤務を経て、大学病院小児科に戻ってきました。たとえるなら、「“群馬大学”株式会社に入社し、“小児科”営業部に配属され、あちこちの営業所や支社を転勤して回り、本社勤務になった。“小児科”営業畑で一貫して勤め上げてきたので、“小児科”営業に関してが専門。」ということになります。内科(成人科)の先生方が「おとなの診療」をすることに自信をお持ちなのと同様に、わたしは自信と自負をもって「こどもの診療」に当たっています。ですから、当院を受診していただいたこどもと家族の方には、私が“こどもを診るプロ”であることを感じていただける診療をしたいと思っています。医師免許を持っていれば、どのような診療科名を掲げることもできることになっています。上に書いたような経歴の私が、眼科や耳鼻科を標榜することも違法ではありません。ですから、看板に“小児科”と掲げることと、“小児科医”は同じ意味ではないと思っています。

毎年、稲作をしていたお百姓さんが転作して、ハウスでトマトを作り始めたらどうでしょう。まったく作れないわけではありませんが、トマトのお味はいかがなものでしょうか。

小児科専門医

小児科専門医は日本小児科学会が認定する専門医資格です。
日本小児科学会が認定した研修施設で、決められた研修期間をかけて知識や技量を習得した後、臨床経験を証明する症例報告を行い、筆記・・面接試験を経て専門医となります。5年ごとの資格の更新には、研修集会への参加や論文・口演での発表などによる単位取得が義務づけられています。